でも、どうしたらいいの? 何から始めたらいいの?
作成の流れと大切なポイントを、Markenyanのロゴをもとに3本立てで解説していきます!
そもそもロゴって何で必要なの?
普段生活していると何気なく目にしているロゴマーク、ロゴタイプたち。
どうしてこのようなロゴが作られるのでしょう?
ロゴの重要な2つの役割について解説していきます。
役割その1 「顔」を担う
みなさんはハンバーガーショップと聞いて、どのお店を思い浮かべたでしょうか?
例えば、「ハンバーガーを食べたいな。近くにないかな…」
そんなことを考えながら、お昼頃に駅前を歩いていたとします。
とりあえず、近くをキョロキョロ見渡しながらお店を探してみると、
「あったあった!あそこに看板がある!」
こういった場合、お店の看板を探しますよね。この看板に書かれているものがロゴです。
今回はハンバーガー(商品)を思い浮かべて、次に看板(ロゴ)を思い浮かべたわけですが、このように商品を見てロゴを思い出したり、ロゴを見て商品を思い出したりするというのはロゴを通してお客様との「絆」ができている状態です。
全く知らない人のお店より、“顔見知り”のお店に買い物に行きたくなりますよね。
それと同様にお客様に「いつものあのマークだ!あのお店に買いに行こう。」
とロゴを見て”知っている存在”として認識してもらうことで、ロゴは「顔」の役割を果たします。
役割その2 「目指す姿」を表す
ロゴは顔であると同時に、お店や商品、サービスが将来どのような存在になるのかという「目指す姿」を表すものでもあります。
ロゴが生まれた時点では、まだ世の中に商品やサービスが知られていない状態です。
そのため「1年後、5年後、10年後、私たちはここを目指しますよ」と言った宣言の代わりになります。
これらの役割がロゴにはあるため、
まず最初にお店や商品、サービスが“お客様にとってどんな存在になって欲しいのか”
「願い」を考えることが大切になります。
ロゴ作成の流れ
デザインを作る前後にも大切な工程があります。
①「願い(コンセプト)」を考える
② デザインを作る
③ 展開を考える
実は、「ロゴを作る=デザインを作るだけ」 …ではないのです!
今回は①「願い(コンセプト)」を考えるについて解説していきます。
「願い(コンセプト )」の考え方
少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、ロゴの場合、未来に向けてどんな「願い」を込めるかを考えていくと見えてきます。ちょっとしたワークをやりながら願いを言語化してみましょう!
STEP1 キーワードを書き出す
まず初めにロゴを作るお店や商品、サービスにまつわるキーワードを書き出してみます。
※小さめの付箋に書き出すと良いかもしれません!
<キーワードを書き出すときのルール>
- 関係のありそうなキーワードなら何でもOK(基本的に縛りはありません)
- 間違っているかも?と思うものでもとりあえず書き出す
- とにかくたくさん書き出す
- 誰かと一緒に考えてみるのも◎
<ヒント>
- どんな商品、サービスを提供したい?
- なぜその商品、サービスを提供したいの?
- 利用してくれるお客様はどんな人?何が好きそう?
- お店のイメージは何色?どうしてその色?
- 「これは違う」も書き出しておく(「これは違う」を書き出しておくと、キーワードが出しやすくなったり、最後にまとめたときに軸がぶれにくくなります)
Markenyanのロゴ作成ではこんな感じで思いつくままに100個ほど書き出しました。
STEP2 書き出したキーワードをグループに分ける
STEP1で書き出したキーワードをグルーピングしていきます。
<グループ分けのルール>
- なぜこのグループ分けにしたのか、自分で説明できればどんなグループでもOK!
- グループにラベルをつける(どんなグループか名前をつけてください)
Markenyanはこんな感じでグルーピングしています。
STEP3 グループにつけたラベルをさらに抽象化して、まとめる
グループにつけたラベルをさらにグルーピングします。
そして、そのグループの核になる言葉を考えてみます。
この核になる言葉は、お客様を主語にしたときにスムーズに繋げられる言葉にすることがポイントです。
「お客様が〇〇〇」「お客様にとって〇〇〇」
そして、これらをまとめて並べてみて、
お店や商品、サービスが「どこを目指すのか」を一言にまとめます。
これでロゴに込める願いの完成です!
Markenyanのロゴには「ふと話しかけたくなる相談相手、拠り所」になって欲しいという願いを込めています。
ちょっと大変そう…難しそう…と思われた方もいるかもしれませんが、
この作業に正解や間違いはありません!あなたがそう思うのならそれが正解です!
ワクワクしながら未来の姿を想像してみてください。
この工程は事業の軸を作る上でも大切なステップなので、デザインをいきなり作る前に
「どんな存在にしたいか」ロゴに込める願いを考えてみることをおすすめします。
第2弾では、ロゴのビジュアルを作っていく作業について解説していきます。